入院までの経緯?
3月中旬
やたら眠い、と言って、本当に寝ることが多くなってきた。
何年か前に甲状腺の病気になったことがあったので、それの影響と○HKのラジオ深夜便をよく聞いているらしい、ってのもあるんだろうと思ってた。
5月下旬
レシート1枚放置してるだけでギャーギャー騒いでいた母が、いろんなものを床に落としてそのまま放置、ってことが目立ってきた。
そして物忘れ。
例えば新聞を取って来ても、どこに置いたのかを忘れる。
年齢も年齢だし、認知症の可能性も考えて、なるべく自分で思い出させるように手伝わないようにしていた。
ここで別の何かの病気?って気づいていたら、大事にはならなかったのかもしれない。
6月上旬
服装がだらしなくなってきた。
左腕を上着の袖に入れられない格好でいることが多くなってきたり、メガネを左の耳だけ掛っていない状態で付けていることが多くなってきた。
もともと腰痛持ちだったり、その影響で首が痛いとか腕が痛いとか言ってたから、できないのはしょうがないとしても、そのような格好や思い通りにならない事に対してイラつくことが一切なく、普通に気にしないで生活していたことの方が気になっていた。
6月中旬
父親の命日をスルー。自分も平日で仕事だったし、腰を痛がってたから、あえて黙っていたのだろうと思ってた。
しかし、その二日後の日曜日。
「準備できたよー!」の母の声で起こされる。
起きてみると、墓参りの準備を終えて玄関で待っている母親がいた。
「昨日言ったでしょ?」
聞いてない・・・
俺がボケた?
ここで言った言わないの言い争いをしてもしょうがないし、墓参りのことを言わなかった自分も悪いかも知れないと思い、急いで出発。
途中で、花を買いたいということで大型スーパーに立ち寄った。
「花だけだから」と言っていたので、ついて行かなかったが、なかなか帰ってこない。
行きつけの店だから、ついでにほかの買い物もしてるんだろうと思い、W杯の日本の初戦をラジオで聞いていたが、1時間以上経ってようやく帰ってきた。
手に持っているのは花束だけ。
聞けば「車を見つけられなかった」との事。
たしかに普通の人間でもどこに車を止めたか迷うくらい駐車場は大きいし、自分の車も珍しいデザインじゃない。
だからと言って、腰痛持ちであまり歩くのが好きじゃない母親が、1時間以上も歩きっぱなし?
この時は本当に認知症の方を疑いました。
その数日後、近所の脳神経外科でMRIを撮った結果、脳腫瘍が発覚。
「良性か悪性かは分かりません」と言っていたが、あえて隠したんだと思う。
後日、入院した病院の主治医の説明では、悪性の特徴である白い輪郭があったので、本当に分からなかったらその病院の医者はヤブだと思う。
6月下旬
脳腫瘍のせいで左腕と左足が不自由になった事が判ったのか、急激に症状(特に左腕)が悪化。
仕事が休みの日に昼寝をして、起きてみたら母親の姿がなく、いろいろ探してみたら、トイレの中で横になっていた。
しかも1地時間以上も倒れていたらしい・・・
ジャージも左側はちゃんと上がっていなかった。
とりあえず隣の部屋の椅子に座らせたが、また寝たいというので立ち上がったものの、杖を使ってもまともに立てず、よろけてしまう状態。
このようになってしまうと、こっちは母親から目を離すこともできなくなって、体力以上に神経使うことが多くなった。
7月7日
県内にある大学病院に入院。
原発性右前頭葉腫瘍G4(膠芽腫)と判明。
7月11日
AM9:30手術開始。
PM8:30手術終了。
7月12日
ICUから手術前の病室へ。
7月28日
放射線治療開始予定。